Monday, February 11, 2013

マオリ語ラジオ局・テレビ局 Maori Radio and TV


 English translation coming soon!


 今日私たちは、マオリ語でラジオ放送を行うラジオ局ワアテア・ラジオ(Waatea Radio)と、二つのチャンネルを持つテレビ局マオリ・テレビジョン(Maori Television)を訪問見学しました。


 ワアテア・ラジオでは、ベニーさんと彼の仲間たちが私たちを迎えてくれました。ポーフィリでは、ベニーさんから30年間ラジオ局を続けて来たことと、ラジオを通してマオリ語を広めることを目的としていることが伝えられました。多くのマオリが自分自身を誇る拠り所である言語を失ったことで、アイデンティティを喪失する状況の中、どうやってマオリの言語・文化を復活させていくかという課題にラジオ局としての使命感を抱いていることが伝わってきました。
 ポーフィリ後はラジオ局内を案内して頂き、どのように番組を作り放送するか、実際の作業を見学しました。レコーディングルームでは、番組用に全員でマオリ語の文章を読み上げ、アイヌの歌を皆で歌いました。

















 マオリ・テレビジョンでは、社長のジム・メイサーさんからマオリ・テレビジョンが抱える二つのチャンネル、「マオリ・テレビジョン」と「テ・レオ・マオリ(Te Reo Maori)」の紹介映像を見て、その後は質疑応答を行い、局内を案内して頂き、テレビ番組が放送されるまでの編集や、生放送のときのスタッフの作業室などを見学しました。
 ラジオ局と共通する点として、言語を守る目的を強く持っている点が「テレビを通して全ての家にマオリ語が届くべき」という設立当初のリーダーの考え方に明示されていました。
 ジムさんと参加者との質疑応答は非常に有意義な時間となりました。木幡弘文さんによる政治的な番組ではどこまで踏み込んでいるのか、という質問にジムさんが「政府がテレビ局をコントロールできないことがはっきりしており、私たちはパケハ(白人)もマオリも双方の政治家に困難な質問をすることで、彼らの考え方を聞き出すことを目標としています」と答えられた際には、参加者の多くも納得して聞いている様子だった。
 ジムさんから参加者へは、「国民全体という訳ではないが、差別的な人がいるのはマオリのも同じです。私たちはマオリ以外の人に私たちが先住民であることを常に伝えようとしています。今では色々な人種の人との混血が進みましたが、マオリを先祖に持つ人はそれを誇りに思っています。一つは、忍耐強く頑張って下さい。自分達の文化を常に心に置いておいて下さい。そして、マオリは文化復興の途中であり、まだまだ勝ち取らなければならない権利がたくさんあります。まだまだマオリも復興の最中であることを理解して下さい。」というメッセージを頂きました。








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