北海道博物館では、学芸員の出利葉浩司さんに展示の説明をして頂き、5つのテーマに分かれた展示の中の2つのテーマ(北海道120万年物語、アイヌ文化の世界)を中心に、見学しました。
北海道博物館は、今年に入り、北海道開拓記念館から新たに全館をリニューアルし、名前も北海道博物館に変わりました。リニューアルにあたり、色々な意見が取り入れられた最も最近の博物館の方針が表れているそのときにマオリゲストのお二人と訪れて見学することができました。
その後、特別展示室に移り、北海道博物館開館記念特別展「夷酋列像 蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界」を見学しました。北海道の歴史として重要なクナシリ・メナシの戦いに深く関わる歴史的絵画である松前藩蠣崎波響原作「夷酋列像」をマオリゲストのお二人と目の当たりにできたことはとても良い経験となりました。クナシリ・メナシの戦いで和人とアイヌの調停に立った12人のアイヌのリーダーが豪華な衣装と共に繊細に描かれていました。当時松前藩が、戦いをおさめることに協力したアイヌへの「賞賛」と共に、「夷人観賞」のために蠣崎波響に描かせたことが展示説明にありました。
その後は、常設展に展示されたチセの前でマオリゲストのお二人と島田代表、結城副代表とで話し合いが持たれました。博物館展示についての意見の違いや、アイヌ文化を実践していける場の構築、場所のみではない考え方の変化など様々な意見が率直に交わされました。
話し合いの終わりにはマオリゲストのお二人によるカラキア(お祈り)が贈られました。アイヌのチセとアイヌの精神世界に敬意を払い、展示を見学するだけでなくカラキアというマオリ文化を実践してくださったマオリゲストのお二人に感謝いたします。
http://youtu.be/0etUqZvjHyk
北海道博物館見学の様子が短くまとまったムービーです。
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