苫小牧うぽぽの佐々木義春さんとも交流があり、2016年の夏には修学旅行で日本を訪れ、北海道のアイヌ民族を訪問交流しています。その後も二風谷から交換留学としてこの部族学校へ生徒が半年間留学もしていた絆の深い学校です。
いつものポーフィリ(歓迎の儀式)ではマオリ語のワイアタ(歌)を歌ってくれるみなさんですが、今回は最後にアイヌ語で「サパ、エトゥ、シキ、パロ・・・」と身振りつきで歌を披露してくれました。
ペム・バード校長先生の案内で校内を見学し、小学校クラスでマオリ語で授業の様子を見学しました。今後は幼稚園にあたるプナレオも設立予定とのことでしたし、卒業後はすべての学生がマオリ大学やその他のマオリの価値観で学べる学校へと進学できるようケアされているとのことでした。
卒業生は先生となって教えるためにこの学校へ戻って来ることも教えていただきました。赤ちゃんから大人までのすべてがマオリの、しかもンガー・マナワ部族の価値観に貫かれていることを学びました。
プログラム最後の訪問は、テ・パーカーリトというプナレオです。
ここは前回2013年時の訪問で学んだテ・コーハンガ・レオのように、コーハンガ・レオ財団が予算を政府から一括して受け取り、それを定められたルールの下に分配するという組織的な運営システムとは異なり、政府から直接支援を受けて独自のルールにて運営管理されるマオリ語イマージョン保育園です。
このプナレオも、代表のティファニー・テ・モニさんが運営管理し、彼女の家族、親族で経営されています。子供達も彼女の親戚や近所の子供達がほとんどだそうです。また、ここは彼女達の部族、テ・アラワ部族の価値観に基づく幼児教育がされています。
このプナレオが実践している先祖の教えを継ぎ、自然から学び、家族で運営するというスタイルは今回旅を通して私たちが学んできたマオリの考え方の結晶そものもでした。
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