Thursday, February 8, 2018

6日目前半:幼稚園〜高校一貫イマージョン校、戦地跡見学

プログラム6日目前半は、幼稚園〜高校一貫イマージョン校テ・ファレクラ・オ・ラーカウマンガと、その近くの戦地跡ランギリリ・パを訪問しました。


ラーカウマンガはベンサムさんの友人のポータカさんのご両親が一般の学校だった頃からバイリンガル校へと変え、さらにマオリ語イマージョン校へと改革した学校です。唯一幼稚園〜高校までのイマージョン校として、アオテアロア中の学校や国境を越えて世界中の教育施設のお手本となっています。

ここでのポーフィリは、ウェロと呼ばれるマオリの戦士が伝統的な衣装でタイアハ(槍)を持って訪問者に目的を問う挑戦的な方法で行われました。学校の13年生にあたる男子生徒12人が伝統的な衣装と武器を手にハカを舞いながら私たちをマラエへと導いてくれました。マラエの中では先生方と女子学生のみんなが力強いハカの歌声で迎えてくれました。

たくさんのワイアタ(歌)とウポポが響くポーフィリでした。アイヌについての説明や、ムックリ演奏もアイヌ参加者によって行われて、ムックリを生徒たちに回して参加者が鳴らし方を教えて周り、にぎわいました。生徒たちや先生からたくさんの質問が寄せられました。

その後は生徒たちが学校内をツアーガイドしてくれて、実際にクラスが行われている教室や図書館などを見せていただきました。学校を訪ねたいというリクエストが絶えない中で、私たちが迎え入れてもらえたことはとても幸運なことでした。第二回研修に参加したアイヌの皆さんにこの学校を見てアイディアを持ち帰ってほしい、未来へとつなげてほしいというベンサムさんと、ラーカウマンガ校の先生方の気持ちを感じました。


その後は2人の男子生徒がランギリリ・パというイギリス軍とマオリとの戦場跡をツアーガイドして、先祖である戦士たちが勇敢に戦って土地を守ろうとしたことや、マオリ王を守ったこと、この地で何が起こったのかの物語を話してくれました。17歳で先祖の歴史の物語をここまで語ることができる素晴らしさに刺激を受けました。また、そういうことがあった戦地跡をモニュメントやマオリの彫刻を作って思い起こし、次世代の子供たちへ伝えていこうとしていることも印象的でした。

    

No comments:

Post a Comment