プログラム6日目後半は、ワイカトータイヌイ部族によって運営されているテ・アワ・ショッピングモールの見学に行きました。
ハミルトンにあるこのモールには、海や川の守り神であるタニファの歯がモチーフとしてあしらわれており、ショッピングモールの名前「テ・アワ」は川(The river)という意味のマオリ語です。ワイカトータイヌイ部族の重要な川であるワイカト川がしっかりと表されているところに、文化的アイデンティティの現れがあります。
また、建物の作りも、ワイカト川とワカ(カヌー)という二つのコンセプトから成っています。
また、午後はベンサムさんと一緒に昨日の振り返りと、帰ってからアイヌがイマージョン学校をつくっていくという構想について話し合いました。様々な障壁や、難しく感じられる点とともに、マオリの人たちが同じような状況でひたすらに行動を起こして小規模から親たちが動き出したことが30年経ってここまで立派な状況まで発展してきたことを思い起こしました。
ベンサムさんからのメッセージは、現時点でのマオリとアイヌの状況の違いに注目することに終始するのではなく、今のアイヌと同じ状況下にあった当時のマオリたちがどのように行動を起こしたのかを参考にしてほしいということです。
ベンサムさんは、バリアとなるのは頭の中の考え方であって、財源や政策ではないと強調されました。今まさに当時のマオリの親世代たちが直面していた挑戦に、このプログラムに参加した研修生のみなさんは直面していると言えます。一人一人の思いを深める話し合いの機会でした。
No comments:
Post a Comment