Wednesday, February 6, 2013

ワインタンギ・デー Waitangi Day

Full English Translation coming soon!

 アオテアロア大学での宿泊でひととき身体を休めた一行は、次の大きなプログラムであるワイタンギ・デー祝祭への参加のためワイタンギ(Waitangi)へ向かいました。ここでは、ワカアンギ・ワカ(カヌー)のクルー(漕ぎ手)が宿泊する巨大なテントに3泊4日し、祝祭期間中をそのワカ・アンギのクルーの人たちと共に過ごしました。

After rejuvenating ourselves at Te Wānanga o Aotearoa, we headed off to Waitangi to partake in the next section of our program- participating in Waitangi Day. Here we stayed with the Wakaangi Waka Crew under gigantic tents for three days and four nights, spending the festival period with the crew members.

 到着してからすぐに、マナ党の人々が集まるマラエでのポーフィリに参加しました。ポーフィリで私たちを迎えてくれた長老たちからは、アイヌが日本のマオリであることや、アイヌがこれから文化や言語を復興させていくためにどのようにマオリが手伝えるか、など精神的に非常に強いサポートを頂いた。ある長老からは、「あなたたちの文化は他の民族にない唯一のものであり、その根拠は言語だ。帰ってから多くの子どもたちにアイヌ語を教えなさい。そうすれば必ず復興は成し遂げることができる。」と希望に満ちた言葉で私たちの背中を強く教えて下さった。
As soon as we arrived, we headed to the marae of the Mana Party for a powhiri (welcome ceremony). The strong-willed yet calm elder who welcomed us told us that the Ainu are the Maori of Japan and asked us how Maori can support Ainu endeavors to revitalize our culture and language.  Another elder, filled with hope pushed us to work on teaching our language at home. He proclaimed, "The one thing that makes your people different from any other people is your language. When you go back home, please teach your language to as many children as possible. If you do so, you will definitely be able to revitalize it."

 ワイタンギは、アオテアロアのマオリとイギリスとの間で交わされたワイタンギ条約締結地であるワイタンギ・トリーティ・グラウンド(Waitangi Treaty Grounds)として観光地にもなっています。実際現地は大勢の観光客に溢れていました。条約が締結されたとされる地にはミュージアムやセンター、そしてマラエがありました。滞在三日目には代表の島田あけみさんと通訳の岡崎さんがテ・ウルロアさんと一緒にそのマラエで行われた特別なカラキア(お祈り)に参加しました。

 マオリの人々は色々な部族からここワイタンギへ集い、大きなテントで大勢での共同生活をしていました。私たちもテントの一つに入れてもらい、毎日の食事や活動を共にさせて頂きました。

 ワイタンギへ着いて一夜明けた翌日には、ワカの練習が行われ、男性と女性のワカのチームにそれぞれ加えて頂き、練習に参加しました。ワカはマオリの伝統的な木彫があしらわれ、色も伝統的な赤と黒と白で彩られていました。ホイ(オール)には、細かく持ち方ややってはならないルールがあり、またホイの動かし方は、マオリ語のかけ声に合わせてワカのチームが心を一つにして動作を行うというものでした。ワイタンギ祝典の当日には、正装をしたワカのチームが出発地点となる岸辺から観光客が溢れる浜辺まで力強くワカを進め、到着後は全員によるハカを披露しました。いくつものワカのチーム全員でのハカの迫力は素晴らしく、一行は誰もがその迫力を目の当たりにして見入っていました。
 夜にはワカに関する映画も上映され、ワカに込められた物語り・想いを学びました。数日間ではありましたが、これほど彼らにとってワカは重要で、神聖で、誇らしいものであることを実感することができた日々でした。マオリ語のかけ声で心を一つにし、誇りと共にホイを動かし、物語りを持つ木彫があしらわれたワカに乗るということ、その全てがワカに宿ったマオリ文化の精神の神髄ともいうべき先祖と自分とのつながりであり、「ワカは『生き物』である」というマオリの人の言葉が実感できたようでした。































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